「ほんとうに衝撃を受け、かつ今でも聞き続けている生涯のお気に入りアルバムを10枚。毎日ひとつずつジャケを投稿する。⑥(再)

6日目 佐野元春 「フルーツ」

どエモい名曲があるので歌詞を紹介させていただきます。

「天国に続く芝生の丘」

教会の裏庭では
みんなが楽しく
お祝いの準備をして
浮かれている

楽しげな声が聞こえてくる
7月のウェディング・デイ
高く 空は晴れ渡り
光に満ちて

美しい髪飾りと陽気なメロディー
そよ風に踊る君は夏の幻

おっかない親戚のおじさんも
酔っ払ってハッピーゴーラウンド
二人秘密の合図を忘れて
うつむいていた

名もしらぬ花たちが咲き乱れて
あどけなく気取る君は夏の幻

真っ白いドレスの君がいた
あの日のメリーゴーラウンド

僕は天国に続く芝生の丘をみてた

[天国に続く芝生の丘]より

若い二人の幸せな光に満ちた結婚式の情景、でも歌詞から感じられるのは「終末」情景はすべてセピア色に感じられます。
この曲は佐野さんが最愛の母を亡くして書いた曲だそうです。
この歌に出て来る「真っ白いドレスの君」とはお母さんなんですね。
両親の一番幸せで美しかった瞬間と母の葬儀。
教会はそれら2つのダブルミーニング。

そんな意味を知ってからこの曲を聴くとめちゃくちゃ泣けるんです。
「大好きな人もいつか死ぬ」「若さは永遠ではない」というあたり前の現実を思いっきり突きつけられます。
だから好きな人には全力で好きと言い続けようと思いますし、「今」を全力で楽しみたいとおもいます。

中学2年の夏、佐野さんファンの四人と郡山文化センターに佐野元春のコンサートを見に行ったのが初めてのライブ体験でした。上記の曲の時、演出で真っ白いドレスの女性が出てきて佐野さんとワルツを踊っていたんです。当時は歌詞の意味など理解せず「佐野さん最高!イェーイ!ヒューヒュー!」などどアホ丸出しで叫んでいました、当時のヤツらを発見したらその場で去勢してやりたいですわ。キンタマがあるからダメなんだ、、

もちろん佐野さんはロケンローラーなのでロックな曲もたくさん入っていて「悲しみ」というビター成分が含有されているこの「フルーツ」は中期佐野元春の大名盤です。

NEWS

2023.6.7

 

4年ぶりの来日公演が決定!高橋千尋ソロ弾き語りです!

2021.1.11

「ラブレター / 哲学-Live- 」配信限定リリースしました!

https://big-up.style/g4MKfV9y8U 

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